第二話 化学の脅威

春の陣2日目、昨日の英語は強敵だった。。

だが、あの英語はただの前座だったのかもしれない。

今日攻めてきたのは国語家と化学家。

先鋒に国語家、後続に化学家が控えていた。

先鋒の国語家、いや、国語『同盟』と言ったほうが適切だろうか。

この国語同盟。国が3に別れて統治されているのである。

理由はわからないが、それがこの国の伝統らしい。

ちなみに統治しているのは現代文、古文、漢文の3人であった。



去年より強くなっている気がする。

と言うよりも兵が多すぎて手が回らない、これには参った。

お互い決定打を打つこともできずに硬直状態が続いてしまい、しまいには兵糧切れ。

和睦と言う形で終わってしまった。

和睦してみたものの、向こうには化学家が控えている。

化学家1家ではない。生物家もいる。

ちなみに生物家小国なので、化学家に従属という形を取っている。

さらに化学家には古の猛将、呂布にも引けを取らない武将がいた。



将軍・反応式である。

コイツのせいでどれだけの兵がやられただろうか。

対処法が思いつかない。

今回の戦でもコイツは放置という形をとってしまった。情けない話である。

だが放置するだけでは戦には勝てない、こちらも作戦くらいは立ててある。

生物家の武将、顕微鏡に内応を仕掛けておいた。

これで戦が有利に進むはずである。



―――戦は始まった。

さすがは化学家、名将ぞろいでどこにも隙がない。

しかも思ってた以上に反応式の率いる兵が多すぎる。

このままでは負け戦だけではすまない。

こうなったら顕微鏡にかけるしかない。

顕微鏡に内応の合図を送る。


返事がない。

どうしたことか、物見に様子を探らせる。



なんてことだ、我々の目論見が露見し、顕微鏡が捕縛されたらしい。

こうなってしまってはもはや勝ち目はない。

なんとか生物家を壊滅させることに成功したものの、もはや化学家に太刀打ちできる力は残っていない。

敵の追撃をなんとか振り切りって逃げ帰ってきてしまった。



兵糧も兵も残りわずか。明日の戦はどうなってしまうのであろうか。。